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世界的気候変動に伴い、今年2023年の日本は10年に1度の高温と予想されています。
コロナ禍でなかなか外出や活動等(運動)に参加していなかった身体が、以前同様に大丈夫という思いから急に活動等(運動)に参加すると熱中症に罹りやすくリスクが大きくなります。
自分の身体を知る為にも熱中症対策につながる『暑熱順化』について簡単にまとめてみましたので、是非参考にしてください。

♡健康運動♡マメ知識‼ 「熱中症対策」
                               MN-net事業部:髙 橋 政 行(2023.5.5)

暑熱順化とは

■体が暑さになれる事を意味します。暑い日が続くと体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化)、暑さに強くなります。暑くなる前から熱中症の対策を行いましょう。
■暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかるといわれています。
■暑熱順化前線という時期が発表されています。宮城県仙台市の場合「5月下旬」です。(日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト発表)
■暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始め、暑さに備えてください。
■意識して少し汗をかくような動きとして、目安としてウォーキングの場合30分程度/1 回、頻度は3~5回/週程度です。
■環境省では、暑さ指数として予測値が33以上になった場合、『熱中症警戒アラート』の上の基準として、『熱中症特別警戒アラート』が新たに発表しています。

水分補給の
    方法

■普段から十分量の食事を摂取する。
運動開始 4 時間前に水分摂取。それで排尿が起こらなければ 2 時間前にも水分をとる。
■運動開始後の水分補給は理想的には15~20分ごと、摂取可能な水分量は個人差が大きいが、運動に支障がない範囲で十分摂取させる。
■水分だけを過剰に摂取すると、希釈性低Na血症(※1)による脳浮腫、肺水腫等のリスクがある。Na は水分の体内への保持にも有利。
※1:血液中のナトリウム濃度が非常に低い状態をいいます。
■糖質を含む水分は、濃度が上がると胃からの排出が遅延するので、通常のスポーツドリンクの濃度(4~8%)が望ましい。甘みは飲水量を増やすのに有効。水温はやや冷たい(5~15℃)ものが望ましい。

環境因子

■熱中症は夏期に野外で起きるイメージがあるが、風通しの悪い室内でも起こる。梅雨の晴れ間の急激な温度上昇も、暑さに馴れておらず湿度も高いので、熱中症発生のリスクが高い。
■集団の中に熱中症患者が発生した場合、他の人にも熱中症が発生する可能性が高い。
運動量を減らしたり中止を考慮する。
■服装:吸湿性や通気性のある薄手の素材で風通しの良い軽装にする。
野外では、熱を吸収しにくい白っぽい衣服にし、帽子も利用する。
汗の蒸発を妨げる保護具等は、休憩時はゆるめて熱を逃がすか、暑熱ははずした状態で運動させる。
■高齢者、小児、体力レベルの低い人、肥満者(体表面積が相対的に少ない)。40歳以上は熱中症に罹患しやすい。
熱中症の既往がある人も再度罹患しやすいので注意が必要。
■感染症、発熱、下痢等の体調不良、睡眠不足、朝食の欠食も熱中症の誘因となる。
自己管理を指導し、体調不良者は運動制限を考慮する。